日焼け後や加齢により増えてしまう「シミ」に対して、あなたはどんな対策を行なっていますか?シミ対策にはさまざまな方法がありますが、日頃の保湿ケアは欠かすことができません。シミ対策をしっかり行なっていかないと、どんどんシミが増えてしまうかもしれません。
化粧水は保湿アイテムの中で欠かせない最初のステップであり、保湿するだけでも効果はありますがシミを改善したいならば美白効果の高い化粧水を選ぶことがポイントです。
シミにおすすめの化粧水成分としては、アルブチン、トラネキサム酸、ビタミンC誘導体などいくつかの種類があり、シミのお悩みによって使い分けるとより効果的です。そこで今回はシミにおすすめの化粧水の選び方と人気の商品をランキング形式でご紹介していきます。
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シミの原因とは
シミにはいくつかの種類があり、その原因によっては美白化粧水では対処ができないこともあります。まずは自分のシミのタイプを確認してみましょう。
- ・日光黒子(にっこうこくし)・・・ 老人性色素斑とも呼ばれる、いわゆる一般的に多い日光によるシミ。主に紫外線が原因とされる。
- ・炎症後色素沈着 ・・・ やけど・ニキビ・化粧品かぶれなどの炎症後に色素沈着を起こしてできるシミ。
- ・そばかす ・・・ 遺伝性が強く頰や鼻のまわりなどにできる小さなポツポツしたシミ。
- ・肝斑(かんぱん)・・・薄い褐色でやや大きく、頬骨に沿って左右対称にできることが特徴のシミ。30-40代に多く、女性ホルモンや紫外線が原因となる。
以上の中でも、主にシミ対策用の美白化粧水による効果が期待できるのは、「日光黒子」と「炎症後色素沈着」および「肝斑」です。(ただし、効果には個人差があります。また、十分に効果が得られない場合には、美容医療などを使う方法があります。)
また、他にも悪性のシミもあるため急にできたシミや日光の当たらない部分のシミなどは皮膚科に相談することをおすすめします。
シミの原因として最も多いのが紫外線、そして血行不良や肌のターンオーバーの乱れも関わっています。紫外線を浴びると皮膚の表面にある角質層の底にある「メラノサイト」にてシミの元になる「メラニン色素」が生成されてしまいます。
通常、健康な肌では肌のターンオーバー(生まれ替わり)によって角質と共に剥がれますが、過剰にできた場合やターンオーバーの乱れにより肌に沈着してしまうとシミになります。不規則な生活や血行不良もターンオーバーを乱す原因となります。
シミにおすすめの化粧水の選び方
化粧水の中には、「美白」または「医薬部外品」と書かれているタイプがあります。基本的に美白効果をうたえるのは決められた美白成分が入っている医薬部外品の化粧品だけです。
美白効果を求める方は医薬部外品と書かれた商品がひとつの選ぶ指標となります。また、「シミを防ぎたいのか」それとも「できてしまったシミを薄くしたい」のかによって成分を使い分けることも大事です。次のように自分にあった化粧水を選びましょう。
シミをできにくくしたい、予防したい方に
美白効果を謳っている医薬部外品の場合には、「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを 防ぐ」という表現が書かれた商品を目にすることが多いと思います。
これらは医薬部外品にだけに記載することが国に認められています。見た目だけ美白効果がありそうに見える商品も多いですが、優れた効果を期待するならば「医薬部外品」「薬用」と書かれた商品から選ぶと良いでしょう。
特にシミを防ぎたい場合には、シミの発生段階を抑えていく成分を含む化粧水を選ぶことが大事です。
シミに対する改善効果のうち、シミが発生する段階をブロックする効果のある有効成分には次のような種類があります。いずれも厚生労働省から医薬部外品に認められている有効成分です。化粧水でも配合されているタイプが販売されているので購入する前に成分表をチェックしてみてください。
- ・アルブチン ・・・ メラニンの生成に必要な酵素である「チロシナーゼ」を阻害する
- ・トラネキサム酸・・・色素沈着を防ぐ。市販の内服薬では「肝斑」にのみ効果が認められている。
- ・カモミラET・・・カモミール由来成分。メラニンの生成を抑制する。
- ・ルシノール・・・もみの木由来成分。メラニン生産を活性化する酵素チロシナーゼに結合して阻害する。
- ・プラセンタエキス・・・メラニンの生成を抑制 および メラニンの排出を促す。
- ・エラグ酸・・・ 植物由来ポリフェノール。メラニンの生成を抑制する。
- ・t-AMCHA(t-シクロアミノ酸)・・・メラニン生成の初期段階でプロスタグランジンを抑制する。
- ・4MSK・・・サリチル酸誘導体。メラニンの生成抑制、排出促進の作用をもつ。
- ・コウジ酸・・・ 麹(こうじ)から抽出された成分。
肌のターンオーバーを促進してシミを薄くしたい
すでにできてしまったシミを消すことは化粧水では難しいですが、ある程度目立たない様にすることはできます。例えば、メラニンの排出を促す成分、またはターンオーバーを促す成分を配合したタイプを選ぶと良いでしょう。
メラニンの排出を促す効果がある成分としては、「ビタミンC誘導体」が最もよく化粧品に使われています。メラニンの生成を抑える効果と、薄くする効果の両方を持っていることが特徴です。
美白有効成分でも唯一、メラニンを薄くする「還元作用」が認められているのがビタミンC誘導体です。表記としては、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)、3-O-グリセリルアスコルビン酸(3GA),2-グルコシドなどと書かれていることがあります。
ただし、ビタミンC誘導体は皮膚の状態や体質によってはしみることがあるので敏感肌の方は注意が必要です。
また、肌のターンオーバーを促進して、メラニンを薄くしていく作用がある成分としては「エナジーシグナルAMP」があります。これは大塚製薬独自の有効成分で「メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ」という医薬部外品の効能効果が認められています。
皮膚の元になる細胞(母細胞)の代謝を高めることにより古くなった母細胞と一緒にメラニンを剥がれ落としていきます。また、「4MSK」もメラニンの生成抑制と、慢性化した角質化のプロセスに働いて排出を高める作用があります。
刺激の少ない美白化粧水を求める方に
美白コスメを使いたいけれど、強い成分が入っていると肌がしみたり、肌トラブルを起こしてしまうという方もいます。このような敏感肌の方は、ビタミンC誘導体配合の化粧水を使うと刺激を感じることも少なくありません。
肌が敏感な方は高保湿タイプの化粧水から選ぶことをおすすめします。肌の保湿因子である「セラミド」、うるおいをキープする「ヒアルロン酸」、「エラスチン」などが配合されているタイプは保湿力があり敏感肌の方にも使いやすいでしょう。
また、アルコールやパラベン、合成保存料、香料などを含むタイプでは刺激を感じることが多いと言われています。なるべく低刺激性・無添加と書かれている商品から選ぶようにしましょう。
シミにおすすめの化粧水人気ランキング9選
シミに悩んでいる方はどのような成分を服用するのが良いかということはおわかりいただけたかと思います。
そこで自分に合う成分を見つけた方のためにどのような商品があるのかご紹介していきます。ご自分に合う成分の含まれている商品を見つけたらぜひチェックしてみてください。
9位 maina 化粧水

プラセンタとトラネキサム酸でW美白
メラニンによる色素沈着を防ぐトラネキサム酸に、美肌成分のプラセンタを配合しています。プラセンタにはビタミン、アミノ酸、ミネラルなど肌によい成分が含まれています。
さらに、合成着色料、パラベン、酸化防止剤、シリコン、エタノールなど不使用で肌に負担の少ない処方です。肌ダメージを抑えて、うるおいを与え、さらに美白も叶えてくれる高機能な化粧水です。
8位 メラノCC 薬用しみ対策 美白化粧水

高浸透ビタミンC誘導体配合で低価格が魅力
ロート製薬から販売されている、メラノCCシリーズは高浸透ビタミンC誘導体を配合しています。ビタミンCはそもそも肌からの浸透性がよくありません。
そのため高浸透な形に変えて配合しています。ニキビ予防にも良い抗炎症成分の「グリチルリチン酸二カリウム」が配合されています。低価格なので長く使い続けやすいことも人気の理由です。
7位 アスタリフト ホワイトブライトローション

ナノAMAと米由来の成分「フェルラ酸」を配合
アスタリフトのこちらの化粧水は美肌成分の「ナノAMA」と米由来の美白成分「フェルラ酸」が一緒になった「ナノAMA+」を配合し、くすみケアをしながら肌の乾燥ケアも重視しています。
使っていて心地よいダマスクローズの香りがついています。もちろんアスタリフトの特徴成分である、抗酸化作用に優れた「アスタキサンチン」も配合しています。
6位 エリクシール ホワイト クリアローション

美白効果とコラーゲンサイエンスの両方を兼ね備える化粧水
エリクシールはハリ・つやを求める方に人気の資生堂のスキンケアラインで、コラーゲンに注目した商品設計となっています。美白だけではなく、潤いとツヤ・ハリも求める方におすすめの高機能な化粧水です。美白有効成4MSK配合で、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。
5位 花王 キュレル 美白化粧水

しっとり度を3段階から選べて敏感肌の方にも
キュレルは肌にもともとある「セラミド」という保湿因子に注目した、保湿重視の敏感肌向けのブランドです。こちらは美白効果のある化粧水で、セラミドケアに美白ケアも合わせて備わった商品になります。
美白成分としてはL-アスコルビン酸 2-グルコシドが配合されており、メラニンの生成を抑えます。しっとり度によってⅠからⅢまで段階が3タイプあり、肌質や季節によっても使い分けることができます。
4位 HAKU アクティブメラノリリーサー 美白化粧水

美白有効成分4MSKがシミ・そばかすを防ぐ
HAKUは美白美容液で人気の高いブランドですが、こちらの化粧水もおすすめです。 美白有効成分4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)配合によりメラニンの生成を抑えます。さらっとした使い心地ですが、エタノールが含有されているため敏感肌には刺激になる可能性もあります。
3位 大塚製薬 インナーシグナル ローション

エナジーシグナルAMP配合でターンオーバー促進
この商品は独自の有効成分である「エナジーシグナルAMP」を配合し、肌のターンオーバーを促進させることで不要になったメラニンを落としやすくする作用のある美白化粧水です。同時に乾燥小じわを目立たなくする作用もあります。シミ・シワが気になる加齢肌におすすめの商品です。
2位 オルビス(ORBIS) オルビスユー ホワイト ローション

香料など無添加・アルコールフリー・アルブチン配合
美白コスメを使いたいけれど添加物やアルコールは避けたいという方にはこちらのオルビスの美白化粧水がおすすめです。無油分、無香料、無着色であり、刺激となりやすいアルコールフリー、肌に近い弱酸性となっているため肌にしみにくい処方となっています。メラニンを蓄積しがちな「メラニンメタボ」状態を改善するW.H.アミノシールド、アルブチンなど含有されています。
1位 第一三共ヘルスケア トランシーノ 薬用ホワイトニングクリアローション

製薬会社の研究開発で誕生した美白化粧水
トランシーノは「トラネキサム酸」を美白有効成分として用いた、第一三共ヘルスケアという製薬会社の美白ブランドです。トラネキサム酸は市販の飲み薬としては「肝斑」にしか使用が認められていませんが、化粧水は紫外線や加齢によるシミの方でもお使いいただけます。
40年以上にわたってメーカーが有効性・安全性の膨大なデータを蓄積してきた「トラネキサム酸」を用いて作った化粧水です。シミのもとにはたらきかけつつ、肌のターンオーバーや保湿も考えた処方設計となっています。
シミにおすすめの化粧水の比較一覧表
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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商品名 | 第一三共ヘルスケア トランシーノ 薬用ホワイトニングクリアローション | オルビス(ORBIS) オルビスユー ホワイト ローション | 大塚製薬 【医薬部外品】 インナーシグナル ローション | HAKU アクティブメラノリリーサー 美白化粧水 | 花王 キュレル 美白化粧水 | エリクシール ホワイト クリアローション | アスタリフト ホワイトブライトローション | メラノCC 薬用しみ対策 美白化粧水 | maina 化粧水 浸透化粧水 |
特徴 | 製薬会社の研究開発で誕生した美白化粧水 | 香料など無添加・アルコールフリー・アルブチン配合 | エナジーシグナルAMP配合でターンオーバー促進 | 美白有効成分4MSKがシミ・そばかすを防ぐ | しっとり度を3段階から選べて敏感肌の方にも | 美白効果とコラーゲンサイエンスの両方を兼ね備える化粧水 | ナノAMAと米由来の成分「フェルラ酸」を配合 | 高浸透ビタミンC誘導体配合で低価格が魅力 | プラセンタとトラネキサム酸でW美白 |
価格 | 3,521円(税込) | 3,240円(税込) | 4,800円(税込) | 4,187円(税込) | 2,808円(税込) | 4,320円(税込) | 4,100円(税込) | 1,580円(税込) | 1,580円(税込) |
詳細 | 内容量 175ml 原産国 日本 | 内容量 180ml 原産国 日本 | 内容量 120ml | 内容量 120ml 原産国 日本 | 内容量 140ml 原産国 日本 | 内容量 170ml | 内容量 130ml | 内容量 170ml 原産国 日本 | 内容量 120ml |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
まとめ
シミにおすすめの化粧水を紹介してきましたが、気になる商品は見つかったでしょうか?ビタミンC誘導体や、アスコルビン酸、コウジ酸など美白有効成分を含む化粧水から、自分の肌にあった商品を選ぶことが大切です。
また、続けやすい価格で継続して使えることも大事なポイントです。肌に合うかどうかは使ってみないと分からないことも多いので、テスターや試供品、トライアルセットなどを活用してみると失敗が少なくなります。ぜひ自分にあった化粧水を見つけて、シミ対策をはじめてみてくださいね。
この記事を監修したのはこの人!
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